吉方位の使い方——引っ越し・旅行の方位取りと、やりすぎないための線引き
吉方位は、九星気学で「その年、自分にとって追い風になる方角」とされる方位です。引っ越しや旅行の行き先を考えるときに使われてきましたが、調べてみると「何キロ離れればいいのか」「どの盤を見ればいいのか」で説明がばらばらです。このページでは、吉方位の調べ方と測り方、流派で分かれる点を整理し、方位にふり回されないための線引きも紹介します。
吉方位の調べ方は3ステップ
- 自分の本命星を出す:生まれ年から出します。1月1日〜立春の前に生まれた人は、前の年の星です。
- その年の年盤で、相性のよい星がいる方位を探す:自分の星と五行の相性がよい(相生・比和)星がいる方位が候補です。
- 凶方位を外す:五黄殺・暗剣殺・歳破と、自分の星がいる方位(本命殺)とその反対(本命的殺)を候補から外します。
たとえば2027年の七赤金星の人で考えます。七赤金星は「金」の星なので、金を生む「土」、同じ「金」、金が生む「水」の星がいる方位が候補です。2027年の年盤では北西(一白水星)・南西(六白金星)・南東(八白土星)がこれに当たり、この3つが吉方位になります。西の二黒土星も相性はよいのですが、七赤金星がいる東の反対側(本命的殺)にあたるため外れます。
方位は「今の住まい」から「30度と60度」で測る
方位を測る起点は、今住んでいる家です。旅行先の駅や職場ではありません。
九星気学の8方位は、45度ずつの均等割りではありません。東・西・南・北が各30度、北東・南東・南西・北西が各60度です。地図で測るときは、この角度の線を引いて、行き先がどの範囲に入るかを確かめます。
北をどこに取るかも、流派で分かれます。地図の北(真北)を使う考え方と、方位磁石の北(磁北)を使う考え方です。日本では磁北が真北より西にずれていて、そのずれは那覇で約5度、札幌で約9度です(国土地理院)。どちらの北で測っても同じ方位に入る場所を選び、方位の境目のぎりぎりは避けると、流派の違いに左右されにくくなります。
引っ越しと旅行で、見る盤と距離の目安が変わる
九星気学の盤には、1年ごとに変わる年盤のほか、1か月ごとの月盤、1日ごとの日盤があります。何をどの盤で見るか、何キロ離れれば効果があるとするかは、解説によって大きく違います。
| 盤 | 切り替わり | よく使われる場面 | 距離の目安(解説の例) |
|---|---|---|---|
| 年盤 | 1年(立春) | 引っ越し・長期の滞在 | 500km以上とする解説がある |
| 月盤 | 1か月(節入り) | 引っ越し・数泊の旅行 | 100〜500km、200〜500kmなど |
| 日盤 | 1日 | 旅行・日帰り | 20〜100km、50km以上など |
引っ越しでは、年盤と月盤の両方が吉方位になる時期を選ぶとする解説もあれば、月盤を重く見る解説もあります。旅行では、100〜200km以上離れた場所に、日帰りより泊まりがけで行くのがよいとする解説が見られます。吉方位へ出かけて運気を取り入れることを「方位取り」「祐気取り」と呼び、その土地の湧き水をいただく「お水取り」もその一つです。
なお、引っ越しの方位は、契約した日ではなく、実際に住み始めた日で見るのが一般的です。
やりすぎないための線引き
吉方位は、行けば良いことが起きると約束されたものではなく、選べるときに選ぶとよい追い風です。当サイトでは、次の線引きをおすすめしています。
- 日常の外出は気にしない:買い物や通勤・通学まで方位で縛る必要はありません。
- 予定の中で選べる部分を選ぶ:行き先や引っ越しの時期を、方位のためだけに決めないことです。お金や仕事、学校、家族の都合が先です。
- 家族で吉方位が違うとき:全員に共通の凶方位を避けたうえで、主な目的の人の吉方位を優先するのが現実的です。
- 吉方位がない年や時期:無理に動かず、時期をずらす、下見や短い滞在から始めるといった選び方もあります。
ばなえびのツールでできること
- 生年月日から本命星と月命星を出し、今年の年盤で吉方位を表示します。月命星とも相性がよい方位を先に並べます。
- 五黄殺・暗剣殺・歳破を「仕込みの方角」として表示し、本命殺・本命的殺・月命殺・月命的殺は吉方位から外します。
- 年は立春の時刻で切り替えます。吉方位ページでは2026年と2027年の吉方位を、本命星ごとに確認できます。
- 月盤・日盤、距離、角度、北の取り方の判定はしていません。引っ越しの月や旅行の日の方位は、別に確かめる必要があります。
ばなえびの一言

方角は、背中をちょっと押してくれるお守りくらいでええねん。行けるときに、ええ方角を選んだらそれで十分や。あんたの都合のほうが、ずっと大事やで。
参考
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